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世界のどこかにいる、もうひとりの「森元仁隆」について

独り言
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 先日、ブログのお問い合わせフォームから一通のメッセージが届きました。内容は、「もしかして、昔〇〇にいた森元?」といった趣旨のもの。

 実は、こういったご連絡をいただくのは今回が初めてではありません。古くはFC2ブログで書いていた時代から、チラホラと同様のコメントがつくことがありました。

 ただ、冷や汗をかくのがその中身です。「懐かしい! 連絡取りたいから電話して!」と、かなりキワキワの個人情報(もちろん私のではなく、コメント主様の)が書き添えられていることがあるのです。

 コメントは承認制にしていたので、公開されることはありませんでしたが。「もし私が手違いで公開ボタンを押していたら……」と考えると、背筋が寒くなります。今はお問い合わせフォームを設置したのでセキュリティ的には多少マシになりましたが、それでも冷や冷やすることに変わりはありません。

 それにしても不思議なのは、これが一度や二度ではなく、結構な頻度で発生するということです。今回いただいたお問い合わせの内容も、過去のものと似たような雰囲気でした。

 我ながら「森元仁隆」というのは、珍しい名前だという自覚があります。そもそも「森本」ではなく「森元」という名字だけでも相当に珍しいはずです。そのうえで下の名前まで一致する人間が、そうそういるものでしょうか。

 いや、いるのです。信じられない話ですが、この日本には、私以外の「森元仁隆」さんが確実に存在しています。

 というのも以前、とある金融機関で「同姓同名の人物と間違えられて口座を凍結される」という、嘘のようなトラブルに巻き込まれたことがあるからです。あれは本当に災難でしたが、おかげで「私以外にもう一人、森元仁隆がいる」ことだけは確定しました。ただ、いただくコメントの内容のバラつきを見るに、さらにもう一人くらいいてもおかしくないような気がしています。

 しかし、ここで一つだけ、はっきりさせておかなければならないことがあります。「もしかして、あの森元か!?」と胸を躍らせてご連絡をくださる皆様。

 大変申し訳ないのですが、恐らく私は、あなたの探している「森元」ではありません。

 私は中学卒業後、通信制の高校を経て、そのまま通信制の大学へ進みました。ずっとフルタイムの仕事をしていたので、年上の知り合いこそ多いものの、同年代、特に学生時代の友人は驚くほど少ないのです。少なくとも、「久しぶりに同窓会でもどう?」と誘ってもらえるような関係性の友人は、悲しいかな一人もおりません。

 今回は「昔のエピソード」についても詳しく伺ってみましたが、やはり私の記憶にはないことばかりでした。

 どこかの学校で青春を共にし、今も友人に探されている、もうひとりの森元仁隆さん。あなたの友人が、ネットの海で私を見つけ、人違いをしています。

 そして、私に連絡をくださる皆様。別の人物と間違えていますので、個人情報の取り扱いにはくれぐれもお気をつけください。私は見なかったフリをしてそっと削除しますが、世の中、善人ばかりではありませんので。

(了)

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