こんにちは、森元仁隆です。
本日は、皆様に嬉しいご報告があります。国際演劇評論家協会(AICT)日本センターが主催する「第30回シアターアーツ賞」にて、私の執筆した論評が佳作に選出されました。
普段は小説やエッセイといった「創作」を主戦場としている私ですが、今回は「評論」という畑違いのジャンルへの挑戦でした。
執筆のきっかけは、昨今の加速するデジタル社会に対する、ある種の違和感と再発見でした。AIによる画像生成やメタバースが日常化し、スクリーンの中で「完璧な美」や「理想のキャラクター」を容易に作れるようになった現代。そんな時代において、なぜ私たちは、汗をかき、疲労し、失敗するかもしれない「生身の人間」が立つ舞台に、これほどまでに惹かれるのか。
題材として取り上げたのは、宝塚歌劇団と2.5次元ミュージカルです。
日本が誇る二つの演劇文化。それぞれの舞台において、演者はどのように観客の目に映り(見え方)、どのような意識で役を生き(考え方)、そして観客や社会からどのように受容されているのか(考えられ方)。その構造的な差異と共通項について、私なりの視点で分析し、論じさせていただきました。
受賞作は、今後刊行される『シアターアーツ』70号に掲載される予定です。
小説家志望としての活動がメインであることに変わりはありませんが、「書くこと」の可能性を広げるという意味で、今回の受賞は大きな自信となりました。掲載された際は、ぜひお手に取っていただければ幸いです。
(了)


